2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2004年

これから広島と大阪へ実家行脚です。 冬の朝は寒い。今年は一年を通じても年の瀬にもいろいろあったので万人に向かって簡単には言えないなって思うのですが...。よいお年を。

向田邦子

向田邦子を読む。 菊池寛の話を聞いたことがあるという。「人の批評をするときは欠点を先に言いなさい。好い人だけどだらしがない、ではなく、だらしがないけど好い人だ、という具合に」。たぶん世の中のビジネス書は逆のことが書いてある。「あなたにはこん…

静寂

仕事納めのはずなのですが。なんだか終わらず終わらず終わらず。別に誕生日がきても何も変わらないのと同じように、新年もいつもと同じ一日のはずなのに、でも年末は一年を振り返って、普段あんなにもささくれだっているのが不思議なくらいに静かな気持ちに…

ものの見方

中越地震では約束されていた特別立法が出されなくて、阪神大震災ではもっと手厚い復興支援だった、首都で同規模の地震が起きたらこんな程度の支援で済むはずがない、という声を新聞で読んでどきっとする。神戸の地震はこれから何年が過ぎても、少なくとも何…

東京

先日、近所の大学の屋上にのぼった(なんて無防備な、いいかえれば開放的だこと!)。東京タワー、六本木ヒルズ、新宿、池袋サンシャイン、上野の丸井のビルまで、夜空にたくさんのビルが浮かび上がっている。そしてたくさんの光。高層ビルは必ずてっぺんに…

26時

クリスマスイブに漫画喫茶。スラダン読み終わった。久しぶりのまとめ読みでふらふら。。退廃的過ぎるこの時間もリセットのため。と願わくば信じたい。関西でアメフトを観ていたときのこと。アメフトのテレビ放映はだいたい深夜にしかなくて、スタジアムで試…

年末整理の日

2004年をデフラグする一日。レンジまわりのべたべたと格闘し、窓ふきをし...、でも大掃除(かなり小規模だけど)のときだけは、部屋の狭さに感謝。書類や手紙や支払い明細や頭の中も整理。少しだけ積みあがっていた本にもとりかかる。しまうものはしまい、読…

こんな日

なんだかあちこちで熱にあてられ、右往左往したまま日が過ぎる。そして立ち止まりたいのに、師走の忙しなさが許してくれなくて。その昔バレンタインの日に、チョコを渡せぬまま家に帰ってきて、「どうして時間は止められへんねやろう」って泣いた日を少し思…

無題

「次も読みたい」と思えるひとが目の前にいて、まったくすごいことじゃない、それでいいじゃない、なのにどうしてと自分に問いかける。一億総発信の時代に、たくさんの人がホームページをもったり、ブログを書いたりと「発信」していく時代に、私はそれらを…

傍流をいきたい

今日はラジオの日。 ジャーナリスト講座で、ラジオ制作にたずさわっている方の話を聞くことができた。授業のなかでのやりとり。「ニュース1本あたりにかける時間について、TVがラジオよりも短いわけは?」という問いかけに対する答えが意外だった。私が予…

鎮魂

神戸ルミナリエがはじまった。阪神淡路大震災の犠牲者への鎮魂と、復興の願いを込めてはじまったもの。「鎮魂と復興へ願いをこめて」は、もはや神戸ルミナリエの枕詞だ。通りにびっしりと色とりどりの光が灯って、光の回廊という言葉はとてもぴったりである…

 眠る

今日の朝日新聞の夕刊、惜別のコラムページを読んでいたら、11月18日死去(老衰)と書いてあって、ハッとした。 家族や公式の発表が「老衰」としたら、そのままを掲載するのだろうか。心停止や呼吸不全や、そういう言葉もあるなかで。このページ、かつて自死…

わからない

灰谷健次郎『太陽の子』を読む。この本を読むのは何回目だろう。読み返した数は、たぶんこの本が一番多い。たいがいの小説の内容を、どんなに感動しても私はすぐに忘れてしまう性質なのだけど(本当にどうしてそうなのかわからない...)、でも『太陽の子』だ…

属する

「嫌い」なものがある。 中学生のときは、校章のついた名札だった。 高校は私服だったから、名札はなかった。 いま、名刺が嫌いだ。会社の。名刺の便利さも大切さもすごくよくわかるのだけど、会社名やそして肩書きとともに自分の名前があるのがほんとうに嫌…

もしも

この世の中には私たちの誰もが気がついていない「前提条件」があるのかなー。 「たとえば私たちがマトリックス世界に生きているとしてもなにも違わないわけで……」 どこからか第三者の目でみて、この世がそっくり全部誰かの夢のなかで展開されているのだとし…

その2

改めて12月より、このブログについて。ジャーナリスト講座@先端研というところで、「一人ジャーナリズム」を実践できる人材として養成されている最中。先生はジャーナリストの武田徹さん。先生も講座の内容も、参加しているみんなも「ひとひねりしてるんだ…

渦巻く

「A」と「A2」を観た。 事件後のオウム真理教を、森達也さんが撮ったものだ。 どんどん、どんどん、のめり込んだ。 「A」だけだったらよかった。 「A2」を観終わったいま、心が飛びそうになる。救いがなくて、それはオウムの信者にとって救いがないと…

上野

昨日は暑かった。東京の最高気温、24.8度。12月5日に。でも、その暖かさのなかで上野公園のネコは幸せそうだった。 上野公園にはホームレスの方がたくさんいる(でも、正確にはテントの家があると私は思う)。ひなたで丸くなっている猫をなでていたら、「あ…