無題

「次も読みたい」と思えるひとが目の前にいて、まったくすごいことじゃない、それでいいじゃない、なのにどうしてと自分に問いかける。

一億総発信の時代に、たくさんの人がホームページをもったり、ブログを書いたりと「発信」していく時代に、私はそれらを読んで受け取ることのできるひとになりたいと思っていた。受信者がいなければ、まるでブラックホールに物質を投げ入れているようなもの。そう思ってた。

そうやって、ごまかしてきた。「書けないまま終わりたくない」という気持ちにはあえて蓋をしてきたはずだった。それが、ひょっとした拍子にパンドラの箱を開けてしまっていたみたいだ。その大変さには気がつかぬままに。


「よいお年を」を丁寧にきちんと言えるようになりたい。
自信のない日の夜に、そうっと地面を見ながら思うこと。