属する

「嫌い」なものがある。
中学生のときは、校章のついた名札だった。
高校は私服だったから、名札はなかった。
いま、名刺が嫌いだ。会社の。

名刺の便利さも大切さもすごくよくわかるのだけど、会社名やそして肩書きとともに自分の名前があるのがほんとうに嫌。

いつか新しい名刺をもつことになるなら、名前と最低限の連絡先だけを書いたシンプルのものがいいかな、なんてことを思う。


そうやっていちいち抵抗することも多いのに、男女別姓についてはあまり考えてこなかった。結婚したときも「あーいろいろ手続きが面倒だなあ」と思うだけで、新しい姓に変わった。でも会社で切り替えるのも面倒で仕事上はそのまま旧姓で過ごしていたら、かえって時々ややこしい。

妙にこだわったり、逆に何にも考えなさ過ぎたり、そんなこんなで時々自分自身をもてあます。
自分ではコントロールできない範囲で生きていかねばならないときに、「考えない」ことも生きてゆく知恵なのだろう。

でも...。
戦争を思う。戦争の可能性を思う。拉致被害者のことを思う。自分はどうしていればいいのだろう。