東京ドーム化する国技館

初場所中日の大相撲観戦。はじめて両国国技館に出掛ける。

思えば中学2年から高校3年まで、5年連続で大阪場所に通った。時は若貴時代の幕開けから全盛時代。毎年3月のある日には阪急電車の始発に乗って、大阪体育館の外周、半周分はずらっと並ぶその列に加わり……。当日の立ち見券、確か500円だった。

大阪体育館は三月場所に合わせて枡席部分も全部鉄骨で組んであったのだけど、さすが両国国技館は充実してた。
でも、その分ちゃんと通路も確保されているから、取り組みが終わって花道から戻ってくる力士とすれ違えるような場所もなく。大阪ではその接近チャンスがあって、それがよかったのに!小錦も目の前でみたらどんなにきらきらとしてきれいだったことか。信じてはもらえないかもしれないけれど。お相撲さんはほんとうにきれい。

今場所から館内全席禁煙ということで、はじめてメガネをかけたとき、はじめてコンタクトをつけたときに感じる景色のように、館内がくっきりきれいに見える。これまでは、ほんとうにタバコの煙でまっしろな館内だった。

「満員御礼」の札は下がったけど、2階イス席はいっぱい空いてた。まるでガラすきでも「本日の入場者数5万5000人」と発表する東京ドームみたい。
枡席と正面の席は全部埋まってたけど。テレビではその辺りうまく映すはず。そういえばハンドボールの試合で、テレビ映りを考えて、観客を片一方のサイドにのみ誘導していたことがあったと思い出す(つまりそのサイドにしかお客さんは入ってないのだけど、報道陣カメラ席は逆サイドにあるので、カメラでは観客が埋まっているようにうつる)。

今日の国技館でもうひとつ。外国人のお客さんを意識してだと思うけれど、ハンバーガー、フライドポテト、チキンナゲット、ポップコーンetc. を販売している売店を発見。ここでもまた「東京ドームかいな!」と思う。しかもこの売店だけとっても安い。ポップコーンとコーラで大相撲観戦とはねえと言いつつ、でも結局私たちもポップコーンを食べてしまった。


でも、午後の1時には行ったのだけど幕内の全取り組みが終わる夕方6時ごろまで、まったく退屈することはなく。そういう意味では大相撲、なかなかのエンターテイメント上手なのかもしれない。