通勤風景

おっぱいまんじゅうという「まさに!」の造形のおまんじゅうを売っている和菓子屋がある(サイズはこぶり)。その店先には、「物質文明にもの申す」などの筆で書かれた言葉がいっぱい貼ってあって、それらをおよよと横目に通り過ぎる。

今度は古いお豆腐屋さんにでくわす。冷たそうな水にくぐらせてある白いお豆腐。向かいには揚げがずらっと並ぶ。ニッポンやなあと思う。

そうしたら次に出会うのは、ふわふわの金髪をもつ白人の小さなこどもたち。双子なのか、ふたりいっぺんにのれるベビーカーに乗せられて。そしてそのベビーカーを押しているのは、アジアの顔したメイド(と呼ばれるひとだろう)である。もう慣れたのだけど、でもいつもちょっとだけびっくりするのだ。

そんな毎日、私の通勤風景。